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2022.12.27
宇宙航空技術利活用研究会

12/16 宇宙航空技術利活用研究会 講演会「空の移動を身近にする「Honda eVTOL」とは」を開催しました

浜松商工会議所 宇宙航空技術利活用研究会では、無人航空機(ドローンなど)や航空機の電動化に関連した最新情報の提供、地元理工系大学との連携による自技技術の転用可性を探ることを目的としたワーキンググループ活動を実施しており、今回「Honda eVTOL」というホンダの新たな取り組みについて、なぜeVTOLなのか、ホンダが取り組む理由と事業の可能性についてご講演いただきました。

演題:「空の移動を身近にする「Honda eVTOL」とは」
講師:株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 新モビリティ領域 統括 フェロー 川辺俊 氏

【講演のポイント】
・ホンダはこれまで積み重ねてきた技術を活かした新領域におけるチャレンジのひとつとして、「Honda eVTOL」の開発に取り組んでいる。
・機体の開発だけでなく、新たなモビリティエコシステムの開発も進めることにより、生活の可能性を広げようとしている。
・事業化は2030年以降を目標にしている。
・eVTOL市場の現状はほぼゼロだが、これからどんどん伸びる想定。2040年頃には機体もパイロットレスの自律操縦となり、市場も30兆円ほどの大きな規模に成長すると予測している。自動車には並ばないが、十分ホンダの次の事業として成立すると思っている。
・ホンダジェットの開発もゼロからのスタートで30年かかった。そのうち10年はFAA(アメリカ連邦航空局)の認証取得に要した。
・ジェット機、ジェットエンジンの両方を自社開発しているのは世界でホンダだけ。
・2050年に全製品、企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現とホンダの二輪および四輪が関与する交通事故死者ゼロを目指す。
・Honda eVTOLと他社との1番の違いはハイブリッドであること。
・月面での循環型再生エネルギーシステムの構築を目指すなど宇宙事業にも取り組んでいる。将来的に自動車の市場規模縮小が懸念される中、宇宙ビジネスへの取り組みは必須である。

 

講師の川辺氏はホンダジェットをゼロから作り上げた初期開発メンバーの一人として今回ホンダが発表した3つの新領域へのチャレンジのうち、Honda eVTOL部門の統括を担っています。ホンダは常に若手にチャレンジさせる企業風土があるそうで、今回の開発も20代~30代の若手を中心としたメンバー構成だそうです。ホンダの持っている技術を活用し上下関係なく皆で自由闊達にチャレンジする姿勢は本当に素晴らしいものだと感じました。

今回の講演はホンダジェットの30年におよぶ開発のお話から、ホンダが次世代の事業の柱として定めるeVTOLについて、また将来の宇宙ビジネスについてご紹介いただきました。

本講演会の様子は翌日の静岡新聞・中日新聞両紙に掲載されました。

静岡新聞:https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1166087.html

中日新聞:https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/53543/

 

 

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